Google Mapsといえば今ではすっかり当たり前になったスクロール・ズームが可能な地図の草分け的存在であり、現在は2006年にリリースされたAPI version2が正規版として使われています。ところで最近新しいバージョンであるAPI version3がリリースされ、利用可能になっています。version2に比べてどこが変わったのでしょうか? とりあえず現在わかっている点だけ拾ってみます。
◎良くなった点
- AndroidやiPhoneなどの携帯端末に最適化した表示が可能になった。
- APIキーが不要になった。
従来のV2は主にデスクトップ環境で使用されることを想定したもので、モバイル環境では荷が重かったのですが、V3ではモバイル端末に特化した高速化が図られ、軽快に表示できるようになっています。また従来必要であったAPIキーが不要になったので、サイトごとに取得する手間が省け、より簡単に使えるようになりました。
◎悪くなった点
- OverviewMapがなくなった。
- Earth APIと連動した3D表示ができなくなった。
OverviewMapというのはメインのマップの右下に表示される小さな地図のことですが、V3では今のところ同様のものが実装されていないようです。また3D表示も今のところ対応していません。V3は現在実験という位置付けであり、V2で実装されていたもののいくつかが利用できませんが、これらは将来的に実装されていくものと思われます。
ということで、機能的に充実しているV2に比べると少し劣る部分もありますが、モバイル環境での使用を考えているならば試してみる価値はあるのではないかと思います。