もうあまりやることがなくなってきましたが(^^;、ちょっとした新機能として、設定した周波数帯域を除去したり抽出する機能を追加しました。これらは一般的にバンドリジェクトフィルター(BRF)やバンドパスフィルター(BPF)と呼ばれているものと同じですが、ボーカルカットで用いているFFTを利用して通常より精度の高い処理を可能にしました。
一般的なBRFやBPFでは設定した周波数帯域だけを「正確に」除去したり抽出できるわけではなく、その前後に一定の幅があってアナログ的に減衰量が変化していきます。これに対してFFTを用いる方法では設定した周波数帯域だけをスパッと切り取ることができます。つまり周波数特性がデジタル的に変化するということです。これはボーカルカットの副産物でした。
この機能の応用例としては、低音域だけを取り出してベースラインの研究をしたり、中音域だけを取り出して特定の楽器の音を聴き取りやすくするなどの使い方が考えられます。
使用方法としては、処理モードから「帯域除去」または「帯域抽出」を選んでいただき、下限周波数・上限周波数で設定した周波数がその境界となります。この機能に合わせて周波数の設定範囲も少し変更しました。帯域除去では下限周波数と上限周波数の間を完全にカットし、帯域抽出では下限周波数と上限周波数の間だけを取り出します。
コメント